ケーブル選定の背景

当社のLED照明は、設置形状が自由度があり、設置後に照射方向を調整したり、移動体に設置するなども利用方法として想定しています。
従って、電源ケーブルが設置後も曲げ変動が発生しても支障をないケーブルを選定する必要があります。
そのようなケースで用いる電源ケーブルは一般的には「移動ケーブル」と呼ばれており、VCTケーブルを用います。
LUMITRONはVCTケーブルの中でも「600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル(JIS C 3312)」を採用しております。

S-FLEX エスフレックスの特徴

LUMITRONで使用される電源ケーブルは「S-FLEX」(エスフレックス)を採用しています。

エスフレックスの特徴

エスフレックスは耐油性、耐寒性、柔軟性、熱変形性等に一段と優れた性能を有しております。

  1. 耐油性が極めて良い
    一般の塩化ビニルに比べて切削油・機械油等による硬化がほとんど無く、耐油性が極めて良い。
  2. 耐寒性が優れている
    耐寒性に対しては衝撃による脆化試験においても−40℃に充分耐えられる。
  3. 柔軟性に優れている
    一般の塩化ビニルに比べ、格段に優れ、ゴム系のキャプタイヤコードに対しても劣りません。

他のキャプタイヤコードとの比較

エスフレックス 一般塩化ビニル 天然ゴム クロロプレン
耐候性
耐オゾン性 ──
耐老化性
難燃性 ──
耐油性 ──
耐摩耗性
耐水性
耐寒性
屈曲強度
反撥弾性 ──
圧縮永久歪 ──
弾性効率 ──
硬度変化

◎優れる 〇普通

参考文献

S-FLEXの特徴
S-FLEXの技術資料
S-FLEX-VCTのデータシート

600V絶縁VCTケーブルの使用温度範囲

高温範囲

加熱試験は、「JIS C 3006 の 4.17(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,JIS C 3005 の 4.17.2(試験方法)の表 5 の B による。」とされております。

表 5−加熱温度及び加熱時間

種類 加熱温度 ℃ 加熱時間 h
A 90±2 96
B 100±2 48
C 96
D 120±3 48
E 96
F 120
G 200±3 96
H 220±3
I 250±3

加熱試験は加熱前との加熱後の引張強さを比較します。
加熱後の引っ張り試験で、伸びすぎると不適合になります。
A~Iの条件をすべて試験して合格したものが採用されます。

巻付加熱試験も行います。
「巻付加熱は,JIS C 3005 の 4.19.1(A 法)による。加熱温度は,120℃±3℃とし…」とあり、120℃の環境でも配線工事によるケーブルの取り回しに耐えられるものになっています。

VCTケーブルには一般的に定格があり
連続使用温度最高60℃、電圧600V
とあるため、上限温度は60℃

低温範囲

低温巻付け試験では、「低温巻付けは,JIS C 3005 の 4.20.1(A 法)による。冷却温度は,−10℃±1℃とし…」とあり、配線工事によるケーブルの取り回しは−10℃を下限の補償範囲としています。
VCTケーブルの形状が変化しながら利用する場合は下限を−10℃とします。

「0℃以下でご使用の際は、衝撃・屈曲・振動等の外的力が加わらないようにしてください。」
という利用制限を付帯することで、
固定時 / -40~60℃
という使用温度としているメーカーもあります。

VCTケーブルの使用温度範囲-当社基準

使用j条件 使用温度範囲 ℃
ケーブル形状変形あり -40~60℃
ケーブル形状固定
衝撃・屈曲・振動等の外的力が加わらない事
(実力判定中)