HIDランプ(水銀灯)代替LED照明市場規模予測の目的

当社はLED照明用の長寿命AC/DCコンバーター電源の開発を経て、LED照明メーカーとして事業を進めるにあたり、HIDランプ(水銀灯)代替LED照明市場にターゲットを絞り込みました。
その目的は、家庭向けのLED照明市場は低価格化が進み、競合他社に勝ち続ける事は難しいとの判断と、水俣条約の履行に向けた社会的な取り組みにより、マーケットが拡大するとの予測からでした。

HIDランプ(水銀灯)の市場規模の推移

日本照明工業会の統計レポートから昨今のHIDランプ(水銀灯)の市場の傾向を見る事ができます。

電球類年間生産 ・出荷(販売)統計 〔2010年~2014年(平成22年~26年)〕

以下にHIDランプとLEDランプの出荷(販売)高だけを抜粋して転載します。

HIDランプとLEDランプの出荷(販売)高

HIDランプ
2010 2011 2012 2013 2014
数量(千個) 10,525 9,624 8,476 8,852 9,180
金額(百万円) 58,941 51,472 43,327 40,321 38,763
単価(千円) 5.60 5.35 5.11 4.56 4.22
LEDランプ
2010 2011 2012 2013 2014
数量(千個) 21,554 23,258 28,781
金額(百万円) 44,741 43,159 53,228
単価(千円) 2.08 1.86 1.85

※単価は弊社調査による追記です。

HIDランプは単価が下落しており、各メーカーは在庫処分の動向が見て取れると思います。
HIDランプの市場規模は縮小しておりますが、2014年でも387億円の市場を維持しています。
これはランプ球だけの市場規模と考えられます。

HIDランプ器具の既設設置数量残高の予測

HIDランプ球の寿命が短くても2年ぐらいとした場合のHIDランプ器具の設置規模は1800万台は既設として、設置されていると考えられます。球切れしたHIDランプをよく見かける事も加味すると、2000万台位までは上振れで残っている可能性は高いと予測できます。
日本照明工業会の自主統計による2015年11月期の照明器具の出荷状況によると、高圧放電灯器具(HIDランプ)の出荷数量は22000台、5億3400万円でした。
高圧放電灯器具の平均単価は、24272円になります。
そのことから、潜在的な市場規模を予測すると以下になります。

HIDランプ器具既設設置数量残高の予測値と潜在市場規模
2015
台数 1800万台~2000万台規模
潜在市場規模 4268億円~4854億円

水銀灯・HIDランプの製造と販売が禁止される2020年に向かって市場が動きやすくなるのは疑う余地はありません。
また、新設の高天井LED照明も普及し始めている事を考慮してすると有望な市場であると判断できます。

(文責:片桐克寿)